慶應義塾大学の商業学

慶應義塾大学商学部で実際に教鞭をとられている先生は、商学部に入った1年生が最初の学期に必ず履修することになる「商業学?」の講義を以下のように解説しています。

本講義の目的は,マクロ・マーケティング論,そのなかでも特に流通システムに関する基本的な知識を提供することである。
製造業者によって生産された商品が,消費者によって消費されるまでの間には,所有,空間,時間,情報などに関して懸隔がある。これらの懸隔を架橋するのが流通過程であり,それは,(1)流通される商品,(2)交換,物流,情報伝達,危険負担といった流通機能,および(3)製造業者,卸売業者,小売業者などの流通機関によって構成されている。そして,この流通過程は,全体的に見て,1つのシステムとして構造化・制度化されている。これが流通システムであり,それは市場経済が円滑に機能するうえで,きわめて重要な役割を果たしている。本講義では,こうした流通システムの基本的な仕組みについて説明を行う。

(引用:https://gslbs.adst.keio.ac.jp/)

これは、実際に僕が受講させていただいていた先生の解説です。このように、慶應義塾大学では商業学のファーストステップとして、流通システムやマーケティング論が取り上げられることが多いです。

おわりに

以上のことから、将来経済学者になりたいという人は経済学部で経済学を学ばれると良いと思いますし、起業してみたいという野望がある人は、商学部で商業を中心に学んでみるのもいいと思います。(経済学という視点からでもビジネスは学べます)

ほとんどの学生が企業に就職し、一人の商人として働くことを考えると、儲ける側の視点からマーケティングや組織の在り方を学ぶことはとても有意義なことだと思います。理論が実際の職場でどのように適用されているのかを見るのは非常に面白いです。

慶應商学部について知りたいという方は「慶應商学部ってどんなところ?―在学生の視点から―」を読んでみてください。