勉強に集中するための原則?―好感度―

好感度というのは、勉強などの作業をどれだけ好きでやっているかという指標です。勉強が好きであればあるほど、脳へかかる負担は減ります。脳へかかる負担が減れば、それだけ消費する思考体力も少なくて済むので、長時間集中することができます。

例えば、テレビゲームは好きでやっている人が多いので、3時間程度なら簡単にやれてしまいますよね。しかし、勉強となるとやたら「やりたくないな」という思いが先行し、1時間ちょっともするとだんだん嫌になってきます。つまり、ゲームは好きだから長時間やってても疲れないけど、勉強は嫌いだからちょっとやっただけですぐ疲れてしまう、というわけです。

成績が一定のライン以上に上がらなくなっている人の多くは、勉強を好きになれていない、勉強の楽しさを知らないケースがほとんどです。いくら要領よくやったり、自分に鞭を打っても、勉強の楽しさを知っている人とそうでない人の間には、分厚い壁が存在します。

学校のクラスには、たいてい一人や二人、勉強は大して好きではないのに要領がよく、テストの点数もそこそことれる人がいます。ですが、この人たちは決して「そこそこの点数」以上に達することはありません。学年トップ10に入ることはありません。「平均よりちょっと上」の点数は取れますが、早慶レベルには届かないのです。

勉強の楽しさを知らない人は、まず早慶は難しいでしょう。自分は今まで、勉強の楽しさを知らない早慶生に出会ったことがありません。

ですから、長時間勉強に集中するためには、ある程度「勉強に興味を持つ」「勉強を好きになる」「勉強を楽しいと思う」というマインドが必要です。

「勉強を楽しいと思う」ためには、無意識にそう思い込ませることが一番手っ取り早い方法です。どの教科でも、常に設問に興味を持ち、探究心を持って解答を模索し続ければ、自然とそういう姿勢が身につきます。

無意識を活用する方法は「下がりづらいモチベーションの作り方とその保ち方」を読んでください。

勉強に集中するための原則?休憩法

さて、ここまで「思考体力」と「好感度」について話してきました。これらは、どちらも「集中力」を構成する要素です。勉強を好きになることで脳にかかる負担が減り、思考体力をつけることでその負担に対する忍耐力が得られるため、長時間の集中が実現します。

しかし、どれだけ勉強を好きになろうと、思考体力をつけようと、いつかは限界が来て疲れます。あんなに楽しいテレビゲームや漫画も5時間もすればさすがに疲れますよね。

そこで、効率的な休憩をとることが大切になります。集中力を鍛えるだけでは、十数時間も連続して勉強に打ち込むことは不可能です。一日単位で長い時間勉強に集中できるかどうかは、思考体力が枯渇した時に、いかに効果のある休憩が出来るかどうかが大きく影響します。