就職に広く使える唯一の資格

大抵の資格は、その職に就くときにのみ役に立つとお話ししましたが、唯一ほとんどの業界に有利に通用する資格があります。それは「英語」です。

もちろん、一つの指標でしかなく、その人の個性や何を達成してきたか、など様々ある就活の成功要素のうちの一つでしかありません。

しかし、確実に不利には働かず、他にすることが無い場合であれば、英語を勉強することは必ず役に立つと思います。公認会計士や税理士のように特定の分野で効果を発揮するのでなく、多くの業界で英語能力は一つのスキルとして確実に高く評価されます。

目安は、TOEICで「800点強」程度でしょうか。早慶に入学出来る方でしたら、入学後、忘れないうちに勉強すればすぐに取れるスコアですね。

高校生が知っておくべき就職の知識?「有利な学部・不利な学部」

筆者が慶應の人間なので、慶應に関して言及します。

慶應内では、就職の強い順に、法>経済>商>文 という傾向があるように思います(SFCと理工、医学部等については少し特殊なので省きます)。

ただし、文学部や商学部だからといって足切りされることはまずありません。単純に優秀な人間が偏差値の高い学部に集まった結果が、就職活動の結果として表れているだけです。(一部企業では学部フィルターが存在する可能性もあります)

もし就職のみを考えるならば(業界によって変わってはきますが)、法学部政治学科、法学部法律学科、経済学部あたりが有利ではあります。なぜなら、法学部や経済学部には就職に強い優秀な学生が集まっているので、友人や学部の環境から良い刺激を受けますし、就職における情報戦なんかにも効果を発揮するからです。

ただ、商学部や文学部の人は一流企業に行けないのか、というとそれは全く違います。両学部にも当然優秀な人間は存在し、一流企業の内定をかっさらっていく学生は毎年多くいます。