受験生が知るべき話?―意識は役に立たない―

「意識」でモチベーションをコントロールしようとするというのは、つまり「私は勉強をしなければいけないんだ」と理性を発揮しようとしている状態です。「テレビが見たい」「ゲームがしたい」と思っても、そういった感情を理性で押さえつけようとする状態です。「勉強しないと!」と意識している状態です。

しかし、この状態ではなかなかうまくいきません。大体の場合、いつか誘惑に負けて挫折し、自己嫌悪に陥り、何かも嫌になるという負のスパイラルに陥ります。「意識」というのはどうしても感情や外部の環境に影響されやすいので、少し不安になったり、別のことに興味を持つと、すぐに諦めたり放り投げたりして挫折してしまいやすいのです。例えば、見たいテレビがあるから勉強を後回しにしてしまったりしたこと、ありませんか?そうして誘惑に勝てなかった自分に対して自己嫌悪に陥り、もう今日はいいや、明日から本気出そう、なんて誰にでも一度はあるかと思います。

もし受験に全力を捧げたい、モチベーションを常に発揮し続けたいと願うなら、「無意識」を働かせないといけません

受験生が知るべき話??無意識にメッセージを刷り込む大切さ―

無意識というのは、例えば「朝きちんと起きて学校に行くこと」なんかがそうです。見たいテレビがあるからといって、学校をサボったりしませんよね。まぁ、中にはする人もいるかもしれませんけど、ほとんどの人はしませんね(笑)

これは、何もみんながみんな学校に行かなくてはいけない理由を知っていて、だから毎朝学校に行くことを欠かさない、というわけではありません。「朝起きて学校に行くこと」が習慣になってしまっていて、無意識に「学校に行かなくては」と思ってしまう状態にあるのです。だから、たまに熱なんかで学校を休むと、普段ならその時間は学校に行っているものだから、なんか変な感じがしたり、違和感を感じたりします。

逆に一度でも学校をサボると、その後も簡単に何度でもサボりたくなってしまうのは、一度でも学校をサボることで今まで習慣になっていた無意識が崩れてしまうからです。そうなると、そのうち見たいテレビがあるとか、やりたいゲームがあるだとか、そんな小さな理由でもすぐにサボれるようになってしまいます。これは、無意識による力がなくなって、意識の問題になってしまっているわけです。

つまり、「志望校合格のため勉強をする」というメッセージを無意識に刷り込むことで、確固たるモチベーションが形成されて、テレビを見たいから、とか携帯アプリをしたいから、眠いから、などといった理由で勉強をサボったりしなくなる、というわけです。