慶應文学部を目指しています。小論文対策として、どんなことをすれば良いでしょうか。(相談日:2016.10.07)

慶應文学部を目指している者です。
試験に小論文があるということでキーワード本を読んだ方が良いと思うのですがZ会出版の「現代文キーワード読解」で十分でしょうか?
それとも
・東洋経済新報社の「小論文これだけ!人文・情報・教育編」
・シグマベストの「小論文の完全ネタ本?人文教育系編」
のような特化したものを読むべきでしょうか?
よろしくお願いします!

回答者:慶應義塾大学環境情報学部1年生

基本的にそこまで必要はありません。
新聞で大々的に取り上げられてることのみ、本当にサラッと目を通す程度で十分でしょう。

慶應文学部の小論文の主な型として、「課題文を要約」したうえで「自分の意見を述べる(筆者の意見に対して自分はどの立場を取るのか)」ことが特徴的なので、一番大事で且つ外してはならないことは「課題文が何を言っているのか(何について主張をしているのか)」をしっかりと理解して要約してあげることが大切です。

この要約問題というものは、文章の全体におけるポイントをグッと収縮してあげる作業です。

つまり、『課題文を読まなくても、その3〜400字程の要約を読めば誰しもが課題文で何を言われているかスグに理解できる内容にまとめてあげる』ということです!この手順において、本文以外の知識は一切必要ありません。

次に、その要約を踏まえて自分の意見を提示させるわけですが、この時点で課題文の主張のポイントを外して捉えてしまってはお話になりません。しっかり一貫性を持たせましょう。この段階も『本文に沿って自分の意見を述べればよい』わけですから、自分の今までの経験や印象的なニュースを参考にして、『結論』をしっかりした構成通りに導けていれば合格答案になります。今の時期から焦って沢山詰め込んだ知識は、所詮一時的なものに過ぎずその1つ1つの背景や原因など一番大事な部分を履き違えている・見落としている可能性が大いにあります。
なので、無理してワード集を覚える必要はありません。
覚えたワードを使い所を間違えてしまえば、それだけで大きな失点になります。
それでは、時間が勿体無いです。
ワード集を覚える時間は、評論文の要約の練習(現代文の要約問題でも全然OK)に充てたほうがよっぽど有効ですよ!

大学側はみなさんの知識なんかは大して重要視してません。採点者である教授の方がよっぽど正しい知識を持っているし、間違いはすぐに違和感を抱かれてしまいます。『文章構成の正確さ』で勝負しましょう。