グリーンエクササイズを行う

勉強に疲れ、今すぐ意志力を回復させたいという場合は、外に出て緑に触れることが一番です。5分間、屋外の自然に触れることができる場所で、ipodでお気に入りの曲を聴きながら近所を一回りランニングをする。これだけで意志力はみるみる回復します。

6時間以上の睡眠をとる

睡眠不足だと、体内のエネルギー源を細胞が効率的に吸収できなくなり、疲労を感じます。疲労を感じるため、回復しようとさらに甘いものやコーヒーを飲みますが、いくらエネルギー源を補給したところでそれらを効率的に使えません。こうして、意志力を発揮することは出来ません。
また、通常前頭前皮質は、偏桃体と呼ばれる脳の部分がストレスや欲求を過剰に感じることのないよう、働きを抑えています。しかし、睡眠不足になると前頭前皮質と偏桃体との連絡が途絶え、歯止めの効かなくなった偏桃体は、大きなストレスをもたらし、意志力は低下します。

最もよくないのは、長時間連続して起きていることだと研究で分かっています。どうしても眠れないという時は、少しだけでもいいので仮眠をとることでも、意志力は回復します。

自分を批判せず、慰めたり励ましたりする

衝動に負け、勉強を中断してテレビを見始めてしまった時、「自分はやっぱりダメな人間だ」「こんなんじゃ志望校なんて絶対合格できない」などと自己批判していないだろうか。自己批判は、ストレスを発生させ、欲求に負けやすくなります。そして欲求に負けた弱い自分に、さらに自己嫌悪に陥ることで、またしてもストレスが発生し意志力が働きません。こうして意志力が発揮されない悪循環に陥り、最終的には「もう今日はいいや、明日頑張ろう」となってしまうのです。

おわりに

以上、いかがでしたでしょうか。
「意志が弱い」ということを科学的にみると、前頭前皮質が活躍できていない=副交感神経が活発化されていない=心拍変動が低い⇒主にストレスが影響している、となります。「自分は意志が弱い」とただ嘆くだけでは一歩も前には進みません。こうした科学的に裏付けられた仕組みを知ることで、効率的に自分の意志力を強化し、「志望校合格」の願望をかなえられるため自己成長を図っていきましょう。