構造決定について

とう投稿 2022/8/11 23:12

undefined 理系 茨城県

東北大学工学部志望

東北大学志望です。構造決定について注意すべきポイントや勉強法について教えてください。

回答

コウ投稿 2022/8/12 01:20

慶應義塾大学理工学部

構造決定ということですが、難しい分野ですよね。有機化学の勉強についてですが、官能基の特性は全部覚えましょう。その際に、カギとなるキーワードと一緒に覚えてください。また、構造決定の解法のフローチャートなど考えてみるのもよいと思います。構造決定の問題は以下の通りに進みます。
1.元素分析にて水素、酸素、炭素の原子数比を計算で出す
2. 条件から分子式の推定
3. 加水分解、銀鏡反応、フェーリング液の還元反応、匂い、ヨードホルム反応、けん化、エステル化、酸化還元、色などのキーワードから官能基を推定
4. 飽和脂肪酸か不法脂肪酸かなどから結合の種類、芳香族化などの形の推定
5. 光の旋光性などから立体の鏡像異性体なども考えてみる
ざっとこんな感じでしょうか。基本、構造決定は有機化学の総まとめであるので、すべての知識が総動員されるため差が付きやすく重い問題が多くみられます。そのため、教科書の反応機構を基本すべて暗記してインプット、アウトプットがスムーズにできるように練習してください。ここが割とすべてです。これなしでは何もできません。
これができるようになったら、演習をどんどん積んでください。東北大学なら、問題も凝った構造決定を題材とするものが出てきます。しかし、どれも基礎の重ね合わせなので一つ一つ条件を確定させていけば、そこまで難しいと感じることはないと思います。問題のひっかけや、新しい設定などに惑わされないで、解くことになれる練習をしてください。こればかりは練習量です。同レベル体のほかの旧帝大の過去問を利用することもよいでしょう。また、有機化学の問題は、ある程度練習を詰めればほぼ確実に解けるようになりますが、だいたい解くのに時間がかかるので早く解く練習もしてみてください。そこが化学の中でも最上位に難しい入試問題になりえるので、早く突破する力があったら、本番も安心して解けると思います。

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