世界史か日本史か

白いお城投稿 2018/7/27 22:48

高2 文系 愛媛県

大阪大学志望

世界史と日本史どちらを洗濯すればいいかわかりません。
自分が面白いと思う方を選ぶといいと聞きましたが、興味はどちらにもあり、定期テストの点数もほぼ変わりません。
どのように選択すれば良いでしょうか。

回答

つかけん投稿 2018/8/1 18:35

早稲田大学政治経済学部

白いお城さん、こんにちは!
大学に入ったものとしてのアドバイスをさせていただきます。
日本史を学ぶか、世界史を学ぶか、と言うのは大きな選択ではありません。もちろん、漢字の方が覚えやすいだとか、カタカナの方が楽だとかいうことはあるでしょうが、学習法になんら大差があるわけでもありませんし、得点のレベルが変わらないのであれば尚更のことでしょう。歴史をこんなに勉強する国も世界ではとても珍しいですし…

ならば、何がこの二科目に差を産むのか。それは受験勉強の先にあるように思います。何を勉強したいのか。自分がやりたいことは何なのか。ここに集約されるでしょう。

まず、僕が選択した日本史のメリットとデメリットについて。メリットとしては自国について深く知ることができるということです。グローバル社会に生きることになる僕ら世代の人間は否応なく様々な国籍の人と交流することになり、その度に自分のアイデンティティの揺らぎを感じます。たとえ日本の大学にいようとも、様々な国籍の学生と関わることになるでしょう。その際に自分の国について話せる能力はかけがえのないものとなります。

デメリットとしては、大学での勉強であまり活きないということです。学問の基本は相対化による新たな概念の精製です。そのため、比較文化論などの観点から日本よりも海外の史実に文献を求めて学習する機会が増えてきます。端的に言って、世界史の知識が求められます。日本史選択者はこの状況になって初めて、世界史の重要性に気付かされ、世界史の勉強を迫られることになってしまいます。以上の観点から、大学での学習において、ビハインドを抱えることになるのが日本史選択のデメリットです。

次に世界史に関してですが、こちらは日本史の逆となります。世界の歴史は当然世界に暮らす全ての人の歴史ですので、誰もが知っている知識ということになりますね。常識の形成という観点では間違いなく大事なことですが、国際的な場面で独自性を出すことができないということでもあります。将来、英語を使う職業に就きたいだとか、国際的な仕事をしたいと思うのならば、世界史はあまりオススメできません。

僕個人としては、世界史でも(近代史からですが)日本史を学ぶ機会はあると思うので、可能ならば世界史を選ぶ方がいいような気がしていますが、上記の観点を踏まえ、しっかりと自分で決めることがベストだと思います。自分の将来をしっかりと見据えて選択しましょう!

参考になりましたでしょうか。
高校二年生ということですが、この夏是非頑張ってくださいね。

それでは、またどこかでご相談くださいね。

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