小説の登場人物の心情の記述

23投稿 2020/3/19 23:22

高2 文系 京都府

上智大学志望

自分は次3年でマーチを志望しています。
最近模試で小説の登場人物の心情を記述する問題で深読みして回答が空回りすることが多くなって伸び悩んでいるのですがどうすればいいでしょうか。

回答

前右府殿投稿 2020/3/21 01:45

慶應義塾大学法学部

小説で求められる能力は文学的才能ではありません。
読解力と論理的思考力です。評論文と同じです。
小説を趣味で読む時に物語の展開にハラハラしたり、主人公になり切って一喜一憂するかと思います。そういった読み方では大学入試の小説で点を取る事は難しいです。
主人公その他の登場人物には特徴があります。その特徴を客観的に分析し、この登場人物の性格ならこういった場面でこういった感情になるだろうなどと論理的に考える事が重要です。
ハラハラした展開でも強靭な精神力を持った登場人物は動揺しません。
戦争を体験している登場人物は戦地で人を殺めており、自分に幸せになる資格がないと思ってるパターンもあります。
このように登場人物毎に違う性格や考え方を客観的に分析して自分の主観を排して登場人物の心情を理解しなければなりません。
登場人物の性格や特徴が分かる表現に殊更注意し、問題文の要求にそれらを踏まえて論理的に答えられるかが勝負です。
解答の根拠となる心情は必ずしも本文中にあるとは限りませんが、登場人物の性格、特徴からして必然的にこう思うであろうということは必ず本文中から分かるようになっています。
解答を作成した後自分の主観が入っていないか確認し、本文中から誰もがその解答を導き出せるか考え、論理に飛躍がないか考えてください。
その後解答を確認し、自分の解答と客観的に、論理的に導き出された模範解答を比較してどの程度の読み取りが客観的かつ論理的なのかという感覚を少しずつ磨いていくと良いと思います。
自分の解答でも正解となるのかは中々自分で判断出来ないと思うので学校の先生に確認するのも有効な手です。
主観を排して客観的論理的に小説を読み思考する能力は問題演習でしか習得出来ないと思います。
また自分の受ける大学学部が求める論理的思考力を養う必要があります。
上記2点の理由から自分が受ける大学学部の過去問を遡れるだけ遡りながら主観を排して客観的論理的に小説を読解する力を養うのがベストかと思います。

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