現古漢融合問題攻略??現代文、古文、漢文のつながり―

それでは、「現代文・古文・漢文」はそれぞれどのように混ざり合って出題されるのでしょうか。ポイントは、現代文・古文・漢文の間には「内容に何らかのつながりがある」ということです。

例えば、現代文で筆者が述べたことの具体例として「古文・漢文」が出てきたり、はたまた古文で述べられたことと似たような主張を現代文の筆者が述べていたり、これら3種類の文体には何らかのつながり、関係性があります。

突然全く関係のない古文漢文が出てくることはほとんどありません!

関係性の理解は、特に設問を解く時に役立ちます。なぜなら現代文の部分で出されている設問の答えが古文の部分にあるなど、現古漢融合問題においては文体の垣根を越えて設問が出されることが非常に多くあるからです。

そのため、現古漢融合問題においてはそれぞれのつながりを意識することが何よりも重要です。

ではどのように現古漢融合問題のそれぞれのつながりを読み解けばいいのかということなのですが、二つ方法があります。

一つは現代文を読むときに用いる「直前直後に注意する」という読解方法を用いるテクニックです。
現代文の途中で、古文、漢文などが突然出てきたとき、古漢部の直前直後を読み込み、どのような文脈でそれらが出てきたのかを考えるというテクニックです。

二つ目は設問の説明をしっかり読むという、ある種当然のようなテクニックです。
例えば、あらかじめ「右の問題(現代文)においてこのようなことが述べられていたが、筆者の意見とは反対の意見が左の問題(古文もしくは漢文)で述べられている」
というように、「どのような意図を以て古文漢文を出題しているのか」を出題者が述べている場合があります。

このような出題の仕方がなされている場合はしっかりと出題者が説明してくれている意図を読み、そして「現代文で述べられていたことはなんだろう?それと反対のことが古文で述べられているってことはこういうことが今から言われるのかな」というように分解して解釈をして、予測をしていくことが重要です。

現古漢融合問題攻略?―過去問を使ってなれる―

先述の通り、現古漢融合問題は非常に稀なケースです。そのせいか、現古漢融合問題の代表的な参考書などはありません。ですから、過去問を使って演習を行いましょう。

問題演習は、主に現古漢融合問題に「慣れる」ことが目的です。ですから私は同じ過去問で問題演習を繰り返し行うことで、つながりを見つける癖をつけていました。

現古漢融合問題攻略―まとめ―

いかがだったでしょうか。私見ですが、具体的な対策方法において一番重要なのは、?の現代文、古文、漢文についての勉強をしっかりしておく、という部分だと思います。

結局、基本的な実力がない状態で現古漢の同士のつながりを意識することはできません。早大現古漢融合問題を対策するときは最初に現古漢の実力をつけるところから、地道に始めましょう!

少しでも参考になれば嬉しいです!がんばってください。