慶應は三田会の存在もあり、就職にはものすごく有利だと塾やネットで見かけますが実際どうなのですか

慶應は三田会の存在もあり、就職にはものすごく有利だと塾(東進)やネットで見かけます。

実際はどのくらい強いのでしょうか?

回答者:慶應義塾大学商学部4年生

こんにちは。
慶應商学部の4年生です。

正直、就職活動に三田会はあまり関係ありません。

三田会というのは、慶應OBOGの集まりですが、三田会の人脈が力を発揮するのは、就職活動時というよりは、就職してからだそうです。

ビジネス上、人脈が必要な時に三田会は全ての都道府県にあるので、非常に有効らしいです。

さて、話を戻しますが、慶應は、実際就職めちゃくちゃ強いです。

就職率自体は、大学卒業者の平均が約95%なのに対し、慶應は約90%です。

これは、大学院に進んだり、起業したりする学生がいることで、就職率が下がっています。

慶應の就職における強みは、やはり一流企業に行ける、ということです。

2014年の東洋経済のデータだと、慶應卒の上場企業役員数は東大を抜いてダントツのトップとなっています。

また、日本のトップ企業(東洋経済社が選出したもの)における慶應卒の就職者数、就職率も東大を抜いてダントツトップです。

トップ企業への就職率は約40%と、10人に4人はトップ企業に就職が決まることになります。

慶應が就職に強いことの背景には、まず学歴フィルターがあります。

社会人のOBOGに聞くと、やはり人事部では学歴に応じて履歴書を見ることもなく破棄されてしまうこともあるそうです。

一部のトップ企業では、Excelで検索をかけて、その中から選考をするとも聞きました(笑)

それだけでなく、もう一つの慶應の強みがあります。

それは、優秀な学生がたくさん集まるので、自分も優秀になる効果です。

(優秀の定義には今回は触れませんw)

例えば、話し方が汚い人に囲まれて育つと、自分も話し方が汚くなります。

テーブルマナーが悪い人に囲まれて育つと、自分もテーブルマナーが悪くなります。

人間は、所属する社会の影響を強く受けて育ちます。

慶應では、例えばロジカルな話し方をする人が多いから、自分も論理的に話せるようになったり、頭の回転が速い人が多いから、自分も頭の回転が速くなったり、知識の豊富な人が多いから、自分も知識が豊富になるわけです。

そのあたりが慶應の強みです。

結局、慶應だから就職に強いのではなく、慶應に優秀な人が集まっているから、結果的に就職に強いのだと、僕は思っています。