- 勉強中にスマホを触ってしまうのですが、見ないようにする方法はありますか
- 回答者:慶應義塾大学商学部4年生
スマホを触らないようにしたいのですが、あれこれ自分で理由をつけて結局触ってしまいます。
どうしたら良いですか。
こんにちは?^^
いろいろありますが、今回3つの方法をご紹介してみようと思います。
まず、勉強を途中でやめて他のことをする、という行為は大きく2つに分類されます。
一つは、脳の休息。もう一つは、勉強や受験というストレスから逃避するための、欲求充足行動です。
例えば、勉強の途中で散歩を挟むのは休憩ですが、ゲームをするのは現実逃避であり、脳はストレスから回復しません。
米国心理学会によると、「エクササイズをする」「読書や音楽を楽しむ」「家族や友達と過ごす」「マッサージを受ける」「散歩する」「クリエイティブな趣味の時間を過ごす」などを根拠のある休息として、挙げています。
逆に、最も効果の低い休息として、やけ食い、ゲーム、インターネット、テレビや映画を2時間以上見る、などを挙げています。
まず1つ目の方法は、スマホをいじることはまったく休憩になっていないことを認識し、そこにメリットがないことを理解することです。
次の方法は、自分の憧れる「鉄の意志を持つ人」を思い浮かべることです。
人間には、ミラーニューロンという細胞が存在します。ミラーニューロンは、他の人が考えていることや感じていること、行っていることを理解するための細胞です。
例えば、友達が足を組んでいるのを見ると、自分も自然に足を組みたくなってしまうというのは、ミラーニューロンのせいです。
友達がデザートを食べていると、自分も甘いものを食べたくなってくるのもミラーニューロンのせいです。
これを利用して、自分の周りにいる、尊敬する人、鉄の意志を持つ人を想像してください。
そして、その人だったらどうするか?
スマホをいじるか?それとも、スマホには見向きもせず勉強に打ち込むか?
そのように考えていると、だんだん鉄の意志を持つ人の真似をしたくなるはずです。
最後の方法は、スマホを触って自分は何を得たいのか?をよく考えることです。そして、その無意味さを知ってください。
これは、最初に挙げた方法と少し重なりますが、スマホを触るというのは、基本的には欲求充足行動です。
例えば、スマホゲームに何を求めますか?
スマホゲームをプレイする理由のほとんどは、仮想現実で何かを達成することや、何かを経験するためです。
つまり、現実逃避です。
現実の世界では自分にできないことを、せめてゲームの中でやりたい、という心理です。
現実世界で早慶合格を目指すのか、仮想現実で世界を救うのか、あなたが本当に得たいのはどちらですか?
それをよく考えることです。
他にも、ツイッターはどうでしょうか?
あなたは、何を得たくてツイッターを見ますか?
いろいろな理由があると思いますが、例えば「友達が何をしているか気になる」という大義名分を掲げて、実は今遊んでいる友達のツイートを見て安心したいだけ、になっていませんか?
何か面白いことがないか、という気持ちでツイートをさかのぼる人もいると思います。
基本的に、欲求充足行動に終わりはありません。欲求充足行動をつかさどる神経物質をドーパミンといいますが、これは快楽を求めて行動しようとさせる物質です。
ある実験で、ラットにドーパミンを刺激するスイッチを与えたところ、疲れて体が動かなくなるまで、狂ったようにスイッチを押し続けたそうです。
何か面白いものはないか、とツイッターを見続けてしまうのは、ラットと同じことをしています。
そこに終わりはなく、「あー楽しかった!」と満足した気持ちでツイッターを閉じることはまずありません。
ほとんどが、まだ見たいけど勉強が…という気持ちで閉じているはずです。
このように、自分が何を得たくてその行為をしようとしているのか、よく見つめなおしてください。
そして、その無意味さをよく感じてください。
本当に脳の休憩がしたいのであれば、散歩をしたり、運動をしたり、友達と有意義な時間を過ごすことに時間を使うはずです。
ただし、ラインで友達とチャットをしたり、電話で友達と話をするというのは、十分な休憩になると思いますので、注意してください。