文系だけど、国語が大嫌い

saki投稿 2024/7/14 23:44

高2 文系 神奈川県

東京外国語大学国際社会学部志望

東京外国語大学か一橋大学を目指す高2です。
タイトルにもあるように国立文系コースに所属しているのにも関わらず、国語(特に現代文)が大嫌いです。最大の理由は他教科に比べてやる意味がよく分からないからです。昔の先生に「国語は相手のことを理解して会話を生むためにある」と言われましたが、抽象的過ぎてよく分かりません。私の持論でしかないのですが、「著者ではない第三者が問題を作成し、なぜ著者ではない第三者の考えを当てなければならないのか」と考えてしまいます。
文系で国立を受けるには国語は必須なのですが、やる意味が分からず、全くやる気が起きません。
先輩方は国語はどのようなところに意義があると思いますか?また、国語をやる気にさせたきっかけやお薦めの勉強法などを教えて頂きたいです。

高校の偏差値は70、模試では7割ほどはとれています。学校からは配布されている共通テストや2次試験用問題集を解くよう言われています。

回答

Datty投稿 2024/7/20 10:34

慶應義塾大学法学部

国語をやる意味、確かに難しいですよね。
私は現代文をはじめとして国語は楽しいと思っていたタイプなので、それを前提に一意見として読んでいただければと思います。

現代文は、「『他人の言葉をどう読み取るか』という国語力が試される教科だ」と捉えて私は勉強してきました。というのも、質問者さんのおっしゃる通り、「第三者が考える『筆者の考え』を当てること」に意味はないと思うからです。現代文の設問で問われていることは、「問題作成者が何を筆者の考えだと思ったのか」ではなくて、「筆者が書いた文を読んだ人が、その文から『筆者の伝えたいこと』としてどんなメッセージを受け取るのが妥当だと考えるか」ということです。

日本語において、文章に使われている単語や文脈からどんな意味や雰囲気を読み取るか、というのは、日本語を言語として介する以上、ある程度みんなに共通していなければなりません。
すごく簡単な例をあげます。
「雨がしとしと降っていた。まるで私の心を表しているようだった。」という文に傍線が引いてあって、「傍線部において、『私』はどのような気持ちだったか答えよ」という問題があったとします。
雨がしとしと降っている、という表現があるのに、ここで、『私』が前向きだった、とか、楽しい気持ちだった、と答えるのは流石に不自然だとわかると思います。「しとしと雨が降ってるからなんだ!筆者の考えなんて第三者がわかるわけないじゃん!主人公はもしかしたら明るい気持ちかもしれないよ!」と反論するのは無理があるとは思いませんか?

じゃあ、それってなぜなんでしょうか。私が思うに、「この文は雨が心情とリンクしてるんだな」とか「しとしと雨が正の感情とつながることはないよな」とかいった知識や感覚は、日本語を扱う上での技術とも言えるものです。現代文というのは、そうした感覚や技術をつかんでいくための勉強だと思います。

もちろん、難関大受験を目指すレベルの方々の日常生活では、そこまで日本語の情報伝達で困ることはないかもしれません。その分、なぜ現代文なんか…と思うのも仕方ないと思います。
でも、今後学問的に高度な文章を読んでいくためには、その文を読んで周りが受け取るメッセージ性は自分もちゃんと読み取れないといけません。その時自分だけズレた内容を読み取って、だって書いた人は私と違うんだもん!!!わかるわけないじゃん、みんな人それぞれでしょ!というわけにはいかないのです。

入試に出てくる問題は、どえらい教授たち、つまり、高校生や大学生の私たちよりずっと多くの文章に触れてきた勉強のスペシャリストたちが作っています。だから、そういう人たちに自分の解答を読んでもらえるんだ、という気持ちで入試に臨むと楽しいかもしれませんね。

これを踏まえて、私のおすすめの勉強法は、
①文中から、筆者の考えや主人公の心情を決定づけるような証拠となる部分を探しながら解くようにする
②いくつかの模範解答を比べて、共通して書かれているところを探す
です。

①について
答えの自由度が高く見える現代文といえども、一応解答として書いて欲しいと思う部分があって問題作成者は問題を作るはずです。
記述式なら、接続詞や指示語に着目して言葉と言葉の関係性を掴みながら読んでいくことで書くべき核が見えるようになってきます。核がわからないなら、数をこなしてそれが見えるようになるまで演習してみてください。核を外さず書けるようになれば、あとは言い換えの仕方や文のまとめ方と言った細かな技術を磨けば点数は伸びると思います。
選択問題なら、まず自分の中である程度答えの方向性を決めてから選択肢を読むことでかなり答えが絞れます。そのあとは、傍線部なり問題文なりに、筆者の考えや心情の証拠となるような表現を確実に探すようにします。
証拠となる要素が二つあるのに、片方しか触れてない選択肢が✖️となることもあるので、そうしたことも考慮して証拠を過不足なく入れ込んでいるものを探すよう意識してみて欲しいと思います。

②について
これは、入試問題の演習に入ってから役立つと思います。
赤本や青本など、入試問題の模範解答は、読めば読むほど人それぞれ、予備校それぞれで混乱すると思いますが、そこではありません。
どの会社の解答でも共通している部分が書くべき核心です。この会社はこんな答えを書いていて、こっちの会社はこんなふうに書いてる、という違いを探してしまう受験生が多いですが、大事なのは人々が同じように重要だと感じているところです。そこを書けるように、よく複数の解答を読み比べてみてほしいです。

長くなりましたが、よく考えて勉強してるからこんなふうに色々考えるんだと思います。そこに、一意見として私の見解が少しでも参考になっていたら嬉しいです。
私も高校時代思考が陥っていた議題だったので、これからも疑問があったら投げかけてくれるとよく考える機会が増えて楽しいです。またよろしくお願いします!
勉強ファイトです!!

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