森絵都『風に舞い上がるビニールシート』より「守護神」

 児童文学作家の第一人者・森絵都氏も第二文学部(夜間部。現在は廃止)の卒業生。そんな森さんが大人向けに執筆し、直木賞を受賞した本作は、表題作『風に舞い上がるビニールシート』を含む6編の短編集となっています。
 3話目におさめられている「守護神」は、第二文学部に在籍する青年・祐介が、ニシナミユキという人物がレポートを代筆してくれるという噂を聞き、依頼しに行く…という話。大学で学ぶ意味について考えさせられる良作です。

朝井リョウ『チア男子!』

 作者の朝井リョウ氏は早稲田大学文化構想学部を2012年春に卒業されたばかり。こちらの小説は、柔道少年だった主人公が男子チアリーディング部を作ることから物語が始まります。実在する男子チアサークル「SHOCKERS」への取材をもとに描かれた、まさに今の世代の早大生のリアルな青春ストーリーなのです。SHOCKERSは迫力満点の演技とさわやかな笑顔で、様々なイベントやメディアに引っ張りだこ。剛力彩芽さんのデビューシングル「友達より大事な人」のミュージッククリップにも出演しています。気になる方は是非チェックしてみてくださいね。

おわりに

フィクションの物語のなかにもリアルなキャンパスライフを感じられるかも?
勉強の合間に、ぜひ読んでみてくださいね。