現代文勉強法の秘訣??文章を理解する力―

「文章を理解する力」を習得するための勉強法は、最も簡単です。ちょっと難しいな、理解できていないな、という文章があったら、絶対にそこから先へ進んではいけません。一度立ち止まって、もう一度その文章を最初から読み直し、その文章が完全に理解できるまで粘りましょう。それは難しい単語の意味が分からないのかもしれませんし、文章同士の前後関係がつながっていないのかもしれません。現代文とは、一文の積み重ね、一文一文の組み合わせで内容が出来上がるので、一文たりとも理解できていない箇所があると、途端に分からなくなります。

現代文の効果的な勉強法が分からず、現代文に苦手意識を持っている人の大半は、ここでつまづいています。よく分かっていないのになんとなく読み進めてしまう人たちのことです。とにかく1文でも理解できていない文章があったら、絶対にそこから進まない!という勉強法を取り入れるだけで、読解力は格段に上がります。是非試してみてください。

現代文勉強法の秘訣??文章から想像する力―

二つ目のステップは、「文章から想像する力」です。「文章を理解する力」を使ってある文章を理解したとして、今度はそれを頭の中で想像できなければ応用することが出来ません。これは、現代文では主に物語文に使われる能力・勉強法(説明文にも使えますが、次の項目で説明します)ですが、他にも数学の文章題、日本史や世界史の暗記などで活躍します。

数学の文章題が苦手な人というのは、文章から問題を想像できていないことが多いのです。問題文の光景が頭に浮かんでこないから、どの数字がどこに当てはまるものなのか整理できず、混乱してしまいます。単純な計算問題はバリバリこなせるのに、文章題となると途端に訳が分からなくなる人は、この力が足りていません。

また、日本史や世界史を覚える際には、単語の羅列ではなかなか頭に入ってこず、必ず歴史の光景や風景をイメージして、一連の物語として流れで覚える必要があります。この時、「文章から想像する力」が十分に発揮できていない人は、歴史の事象を自分の中に印象付けることが出来ず、なかなか覚えることができません。

(日本史・世界史は以下を読んでください)
→「早慶W合格者が語る! 日本史の勉強法
→「【日本史・世界史に共通する5つの必勝法】早稲田政経&国際教養に合格した人の勉強法
→「【早稲田・慶應】夏休みの勉強法 ?世界史編?

「文章から想像する力」を習得するための勉強法は、読書(特に小説)です。この勉強法では、常に映画が再生されているように頭の中で想像しながら物語を読み進めていってください。ファンタジーやSF物など、非現実的であればあるほど想像力を必要とするので訓練になります。そうして、最終的には何かしらの文章を読んだとき、反射的にその光景が頭の中で再生されるレベルまでクセをつけてください。

他にも、人間心理が複雑に絡まり合っている本も想像力を養う糧になります。それはつまり、人間の心理を想像する力です。単純に物語の風景や光景だけでなく、一歩踏み込んで目には見えない人間の心理を想像する力につながります。個人的には東野圭吾の作品、特に「白夜行」がオススメです(^^)

また、この勉強法は、第一の秘訣「文章を理解する力」を習得していないとできません。なぜなら、理解できない文章が頻繁に出現する状態では、想像に集中することなど到底できないからです。ですから、まず「文章を理解する力」を徹底的に養い、ほとんど息詰まることがなくなったら、この「文章から想像する力」を習得する勉強法へとステップアップしてください。