現代文勉強法の秘訣??文章同士を組み合わせて論理的な図にする力―

最後のステップが「文章同士を組み合わせて論理的な図にする力」です。これは、「説明文版の文章から想像する力」です。普通の「文章から想像する力」は物語文の光景を想像するのに対して、「文章同士を組み合わせて論理的な図にする力」は説明文の内容を想像する力になります。つまり、説明文で登場する主張、反対意見、具体例などを一枚の図で表せるよう頭の中で想像するということです。

この最後の勉強法は、習得するまでにかなり時間がかかります。もしかしたら高3の終わりまでに習得することは難しいかもしれません。焦らず、「文章を理解する力」と「文章から想像する力」をまず完璧にしましょう。

さて、「文章同士を組み合わせて論理的な図にする力」の勉強法では、まず一文ごとに理解した後、それらを因果関係や並列、逆説などで結びつけ、文章を一枚の図で表せるように頭の中で整理するよう、常に心がけてください。

図で表すとはどういうことかというと、例えば、「結論」があって、その理由として「理由A」と「理由B」があり、「理由A」の具体例が2つ,また「理由B」の二次理由が2つあるとしたら…


という構造になります。

こういう論理構造を、説明文を読み進めていくうちに頭で作れるようになり、整理できるようになると一気に現代文の理解が楽になります。長々とした文字の羅列ではなくて、頭の中で図や表のようなイメージで理解できるようになります。そしてこれが出来るようになると、現代文の文章というのはある一定のパターンを持っていることにも気づきます。

最初に主張が来て次にその根拠、具体例、そのあとに反対意見がくるな、とか、最初に環境描写があって、次に問題提起が来て、最後に筆者が考えている解決策がくるなとか、そういうパターンです。

以上3つの勉強法の秘訣を体得することによって、現代文は一気に簡単になり、そしてこの技術は、英単語や歴史と違って忘れることがありません。一生物のスキルとなります。そして、これらが出来るようにさえなれば、現代文だけでなく他の科目の点数が底上げされます。文章理解力というのはどの科目にも(数学や物理にすら)つながっているからです。

おわりに

以上、現代文の成績を左右する勉強法3つの秘訣でした。お読みいただいた通り、これらは何も現代文だけに使えるスキルではありません。最終的には物事を効率的に考えられる力にまで発展し、自分の勉強計画を正確に立てられるようになったり、自分の意見により説得性を持たせることにもつながります。

もし可能であれば、読書は3日に1冊程度のスピードで読み進められるといいと思います。携帯ゲームやテレビを見ている時間を読書に当てれば、可能なはずです笑
「遊びに走らずやるべきことをやる力」に関しては、「【受験生必見】受験の合否を決める「脳の仕組み」とは」を読んでください。

参考になれば幸いです。がんばってください。