中世文学を学ぶ意義とは

さくら投稿 2024/6/16 09:34

高3 文系 東京都

明治大学文学部志望

小論文で中世文学を学ぶ意義を書きなさいという大きなテーマを課されました。(本番のものではないですが)
私は中世文学に馴染みがあまりないため、どのようなことを書けば良いのか全く見当もつきません。どうすれば良いですかね、、

回答

小林拓海投稿 2024/6/17 05:22

早稲田大学教育学部

中世文学は古い作品であり、言葉遣いも難解で、現代の私たちの生活からはかけ離れているように思われがちです。しかし、そこには今日の私たちが学ぶべき重要な教訓が込められています。

第一に、中世文学には人間の根源的な思いや行動原理が描かれています。恋愛、憎しみ、裏切り、勇気など、人間が抱く基本的な感情は時代を超えて普遍的なものです。『西征物語』の源頼朝の姿からは、権力への執着と家族愛の間での葛藤が生々しく描き出されています。現代社会でも、物質的な成功と家族の幸せをどう両立させるかは大きな課題です。中世文学に描かれた人間模様に学ぶことで、私たち自身の心の内側を見つめ直すきっかけとなります。

第二に、中世文学の中には、今日なお意義のあるものの見方や価値観が示唆されています。『徒然草』には、自然を敬う心や、無常観に基づく人生観が描かれています。単なる享楽主義ではなく、人生の有限性を自覚しつつ、時に喜びを見出すことの大切さが説かれています。現代社会は、経済的豊かさの追求に振り回されがちですが、本当に大切なものは何かを問い直す契機となるでしょう。

以上のように、中世という遠い時代の文学作品に学ぶべきことは多くあります。時代を超えた普遍的な真理や知恵を見出し、それを自らの人生に活かすことこそ、中世文学を学ぶ意義なのです。​​​​​​​​​​​​​​​​

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