社会科学部の日本史

ああ投稿 2024/1/3 08:48

高3 文系 神奈川県

早稲田大学教育学部志望

早稲田大学社会科学部を受験する高3です。

今9年分の社学の日本史を終えました。
2022 17平均点21
2021 26 23
2020 28 21
2019 24 22
2018 26 17
2017 27 18
2016 27 20
2015 32 21
2014 26 25

※2015年に関してはただ運が良かっただけす。
これは復習しててそう思いました。

こんな感じでほぼ平均、ましてや大幅に下回った年もあります。

日本史の知識については、12月29日に東進の校舎で「日本史千題テスト」という、記述で教科書の虫食い的な感じで、難しい問題も出る試験で、校舎内3位でした。
一問一答の知識はついてるはずなんですが、どうしてか選択肢がほとんど3つ残ってしまいます。

特別な解き方はないと思いますが、単純な一問一答の知識だけでは対応できないのが社学なんだと4、5年といたところで痛感しました。

そこで、この冬休みでは、用語の前後の文章に書いてある説明的なところもしっかり読むようにしています。

たとえば、「京都で起こった、島津久光の意見に従わない尊攘派に対して行われたのが」寺田屋事件のように、カギカッコをつけた、日本史用語でない部分を注意して読むということです。

いままではサラッと読み流す程度で「寺田屋事件」と答えることに意識が偏っていたからです。

効果はあまり見られません。そんなにすぐでるもんじゃないんでしょうか。

上記のような勉強法で間違ってないですか?

直前期に全く点数が伸びず、あろうことか下がって、平均を下回ってしまいました。
正直日本史は高校に入ってからたくさん勉強して、得意だと思っていたのでショックです。

僕は日本史は直前まで伸ばせると思っています。まだ諦めていません。たとえいくら平均点を下回ろうとも不屈の精神で頑張ろうと思っています。(ショックではありますが)
ですが、時間はもちろん有限です。
そこで難関大に合格された皆さんの知恵をお借りして、少しでも効率的に点数を伸ばしたいです。
お願いします。

回答

kobayash投稿 2024/1/4 02:28

早稲田大学社会科学部

ああさん、お久しぶりです。今回もまた日本史について、エビデンスベースで回答していければと思います。

本回答は以下の構成でお伝えしていきます。
①用語の説明文まできっちり覚える勉強が適切かどうか

以上1点です。

①用語の説明文まできっちり覚える勉強が適切かどうか
結論、適切です。

早稲田の正誤問題の本質はまさにコレです。

寺子屋事件の例に出せば、早稲田(特に社学では)「京都」を「大阪」に、「島津久光」を他の人名に、「従わなかった」を「従った」(従ったに変えると文脈がおかしいですが、用語と言われる部分以外にも引っ掛けポイントがあるということを例示したい)に変更して引っ掛けてきます。

ただし、1000題テストで3位取れるという事実を参考に、今回はもう一段階深いアドバイスをさせていただきます。

それは教科書メインで勉強して欲しいというアドバイスです。
しかし、前提条件があります。
a.教科書に抵抗がない
b.英語国語の学力が問題ない

です。
一問一答だけで勉強しているなら教科書に今から取り組むのはかえってリスクなので以下のアドバイスはBのみ参考にしてください。

今回は早稲田2022年社学の問題を引用します。
まず、社学に特に顕著な傾向として、
A.「教科書にしかない記述」
B.「出来事の時代の出題」

2点があります。
まず、Aです。
大問I.問3の女性に関する問題です。この問題(恐らく選択肢ホの雑さゆえ)は受験者全員が正解になった問題ですが、一問一答だけで勉強してると判別できない文章の良い例なので、それぞれの選択肢を山川教科書を元に考えてみます。
イ、山川教科書P52L12に「女性の発言力が強かった」とあります。よって誤
ロ、山川教科書P52L9に「夫婦としていずれかの父母のもとで生活」とあります。よって正
ハ、山川教科書P52左下画像『村上遺跡』の注釈に「竪穴式住居数棟〜(中略)〜単位が多数集合して村落が形成されていた」とあります。よって正
ニ、山川教科書P52「律令では中国の家父長制的な家族制度にならって父系の相続を重んじたが、一般民衆では(以下略)」とあります。律令と民衆生活の実態の乖離があったことがわかるため、誤
ホ、この選択肢のせいで問題破綻したので説明省略^_^

このように、早稲田が明らかに山川教科書から問題を作成していることがわかるかと思います。これら選択肢以外にもこのP52の中でいえば、「夫婦は結婚しても別姓」「自分の財産を持っていた」ことも覚えておくべきです。(私の教科書に出題有との記載があるので、過去どこかの学部でも出ている)

恐らく、赤本でも難問とは書かれないレベルですが、受験生には難問に感じる問題です。しかしながら、早稲田社学を目指すなら過去に出題もありますし、取っておきたい問題だと私は思います。

B.「出来事の時代の把握」
ここでは2022社学大問4問10の法律成立時期に関する問題を考えます。
これは正誤でもなく全選択肢単語ですが、どの法律が平沼内閣で成立したかを問う問題です。一問一答だけだとかなり難しいと思います。仮に何年に成立したか分かっても、どの首相だったかまでは難しいです。(戦時中の内閣はコロコロ入れ替わるから)戦時中において、どの内閣でどの政策やどんな戦況だったかは頻出です。(戦時中以外も政策や出来事がどの為政者の時だったかを問う問題はかなり多い)ゆえに、社学志望なら取っておきたい問題です。
したがって、それぞれの出来事がどの為政者の時かまで整理して覚えると点数アップが見込めます。

以上が私からのアドバイスです。
一問一答の説明文まで覚えている途中とのことで、すぐには成果出ないかと思われます。
だんだん成果が出ます。
アドバイスbは、一問一答で勉強していくにしても必ず意識してください。比較的成果に直結しやすいと思います。
いまは、一答から一問を繋げている最中かとおもいますが、並行して、一問と一問も繋げていきます。ここまでできれば平均点プラス2割は確実に安定します。

それでは、勉強応援しております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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