Q2. 文学部では何を学ぶの?

文学部では1年生、2年生、3・4年生とで学ぶことが大きく異なります。

1年生では主に語学(英語と第二外国語)と一般教養の講義を受講します。一般教養とは、文学に限らない自然科学、社会科学、人文科学の分野のことを表し、文学系のみでなく広い視野から物事を見れるよう教養を養います。

2年生では専攻別の授業を取ることになりますが、引き続き語学の授業もあります。

3年生以降は、語学の授業は終了し、ゼミが勉強の中心となります。ゼミとは少人数で特定の教授につき、ひとつの分野を深く掘り下げていく授業のことです。つまり、自分が選択した専攻科目をより深く学ぶ学年になります。

例えば、教育学専攻だと、2年生の時点では教育に関わる様々なこと、具体的には教育史や教育心理学、教育思想、教育法制、比較教育学などを学びますが、3年生になり、例えば教育心理学のゼミに入ったとすると、他分野にはほとんど触れず、教育心理学についてのみ掘り下げて学ぶということです。

Q3. 専攻に分かれた後は自分の専攻のことしか勉強できないの?

2年生になると、冒頭に紹介した17の専攻から、自分が今後3年間究めていきたい分野を決めます。ですが、2年生のうちは他専攻の授業もとることができます。

例えば、教育学専攻でも心理学や人間科学、社会学専攻の講義を履修することができるので、自分の興味に応じて選択することができます。

どの専攻にしても1年生で扱った内容より専門性が上がり、またクラスは少人数制になるので先生との距離も近くなります。先生たちも学生が考えていることを知りたいと思っているようで、自ら質問するだけでなく、個々の意見を言う機会が増え、大学らしくなってきます。

Q4. 専攻によって学生の雰囲気は違う?

17の専攻がありますが、専攻によって学生の人数にかなり偏りがあり、人数による雰囲気の違いがみられます。

人気な専攻では約100名の学生が所属していますが、50名程度の専攻もあれば、もっと少ないところもあります。人数が多い専攻の方がやはり元気で賑やかですね。

また、定員が設定されている専攻は、専攻の希望を出す時点で試験があったり、志望動機を書く必要があったりするので、そういった専攻では目的意識が強い学生が多いという傾向も見られます。

男女比の違いも雰囲気の違いに反映されます。文学部は女子が多いですが、専攻によっては男子が多いところもあります。

また、普通ならざわつく授業前の休み時間でも、ほとんど誰も口を開かない静かな雰囲気を持つ専攻もあれば、授業中でも賑やかな専攻もあり、授業に対する姿勢からしても雰囲気は全く違います。