- 上智志望の高2です。世界史の勉強する際に、自分でまとめたノートを作るのに時間がかかり効率が良くないのですが、ノート作りは必要でしょうか。(相談日:2017.02.04)
- 回答者:早稲田大学政治経済学部1年生
こんにちは、上智志望の高2です。
世界史の勉強法について伺いたいです。
今は河合塾マナビスの世界史のテキスト(講義系)と自分でまとめたノートと教科書などでインプットしているのですがあまり効率が良くありません。自分でまとめたノートを作るのに時間がかかってしまっているのが原因です。それでもノート作りは続けた方がいいですか?
“作りましょう”
自分は受験本番一年前くらいから世界史の勉強を始めて受験本番までには全統模試で1位、早稲田の過去問でも9割は堅くとれていたほど世界史が得意科目だったので、これからのアドバイスを是非参考にして頂きたいです。
まず、質問者さんは現在高校二年生ということで受験本番まであと一年間あります。
時間的にも余裕があるとおもうので今のうちに授業を受けてまとめノートをしっかりつくっておいたほうがいいと思います。
その理由は、
・ノートを作成する過程で自分が教わったことが理解出来ているのか確認できるアウトプット材料になる
・一度文字に起こすことで暗記科目特有の「眺めて理解したつもり勉強法」を脱することができる
・試験前に復習として使える
です。
そして作成するにあたって意識してほしいところは、
・まとめノートで書く内容はセンターレベルで十分
・間違った名前を覚えてしまうことのないよう語句のミスはないようにする
・「縦の歴史」と「横の歴史」の両方を理解できるようにつくる
です。
意識してほしいなかで1番重要なのが、縦と横の歴史を理解することです。
縦の歴史とは、例えば「ローマ帝国の誕生から消滅まで」などといったある特定の国または地域の時系列的な歴史のことです。
そして横の歴史とは、例えば「カノッサの屈辱がときた当初、中国の王朝と皇帝な何であったか」などのある一地点での世界全体の把握をする歴史のことです。
多くの受験生は横の歴史の理解がとても苦手です。
何故ならみんな年号だけを必死に覚えようとして挫折してしまうからです。
大学の試験では実は年号をそのまま問うことはあまりありません。
しかし横の歴史が把握出来てるか問うことはたくさんあります。
ならどうやって横の歴史に関する勉強をすればいいのかというと、先ほどいったまとめノートをつくり、「因果関係」で横の歴史を理解することです。
因果関係で理解するということは、
例えば「ナポレオン三世は当時中国とアロー戦争をした皇帝だから中国のそのときの王朝は清だ」というように国と国とを結びつける出来事を繋げていくことによって横の歴史を理解することです。
実際の入試で横の歴史を理解出来てるか問う問題も、実はこの因果関係が理解出来てるかを出題者が狙っている可能性が非常に高いです。
なので質問者さんは今のうちにまとめノートをつくり、受験本番に世界史が得意科目になるくらいの意気込みでこの下地づくりに励んでほしいです。
ノートにまとめる内容は細かい内容を書き過ぎると理解しづらく、試験前日などに振り返るのも大変になるのでセンターレベルで十分だと思います。
細い内容はセンターの過去問が9割とれるようになってから手をつけて、その都度横の歴史を頭で整理してもらえればなと思います。
頑張ってください!