勉強したくない!と思う理由??意識でやる気を発揮する?

勉強を「やらなければいけない」ものとして考えることの、もう一つの悪い面を見てみましょう。

勉強を「やらなければいけない」ものとして考えている人は、本当はこう考えています。

「勉強は、(本当は嫌だけど)やらなければいけないよね」

つまり、ゲームやテレビ、お風呂、友達と遊ぶなど、本当は他にもやりたいことがたくさんあるけれども、勉強はやらないといけないから勉強をしよう、と自分に言い聞かせているわけです。

これは、「意識」を使って自分に言い聞かせている状態で、意識を発揮し続けていると、人間は必ず疲れます本当はやりたくないことを無理やり続けていると、精神が壊れてしまうからです。それを防ぐために、必ず疲れます。

疲れるとどうなるかというと、「急にやる気がなくなる」のです。「無気力状態」に陥ります。そうして、本当にやりたいゲームや漫画、携帯に手が伸びてしまいます。

勉強のやる気に浮き沈みがある人のほとんどは、意識で自分に言い聞かせているメンタルを持っています。まずはこの状態を脱却しましょう。
yaruki-mental2

勉強したくない!自分に打ち勝つために??無意識の活用?

人間は、意識と無意識で構成されています。無意識に関する詳しい説明は「下がりづらいモチベーションの作り方とその保ち方」を読んでみてください。

とにかく、前述したように意識を使っていてはそのうちやる気がなくなります。ですから、やる気に惑わされないメンタルを作り出すためには、無意識を活用する必要があります。

少し難しい話になりますが、人間にはホメオスタシスという仕組みが備わっていて、これは人間として正常を保とうとする機能です。例えば、暑いと汗が出たり、疲れていると眠くなったりするのはホメオスタシスの機能です。

このホメオスタシスは、実はメンタルにも効果を発揮します。例えば、「自分には早慶に合格する能力があると考えている自分」と、「現在の偏差値が45である現実を受け入れている自分」がいるとします。

これは「どっちが本当の自分なのか分からない」状態であり、精神的に非常に危険です。偏差値45の自分が本当の自分なのか、早慶に合格する能力を持つ自分が本当の自分なのか、分からなくなっているということです。

ここで、ホメオスタシスが活躍します。ホメオスタシスは、「偏差値45の自分」か「早慶に合格する能力を持つ自分」のどちらかに向かわせようと、人間を行動させます。この時、「早慶に合格する能力を持つ自分」に向かわせるよう、ホメオスタシスを活用することがポイントなのです。