こんにちは!
慶應義塾大学法学部政治学科の4年生です。今回は、例年高い人気を誇る法学部政治学科について、在学生の視点からお話したいと思います。

法学部政治学科への進学を考えている高校生のみなさん、是非参考にしてみてください。

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Q1.慶應義塾大学法学部政治学科とは?

まず、慶應義塾大学法学部は「法律学科」と「政治学科」に分かれていることから説明します。同じ学部名を冠していながら、両学科では学びの内容が大きく異なっているため、進学の際は、どちらの学問が自分に適しているのか注意が必要です。

「法律学科」では社会の基礎となるルール、すなわち法律を中心に学習し、「政治学科」では社会において生じうる対立や紛争の原因を探りその解決の手法を考える政治を中心に学習します。以上の前提を踏まえ、今回は政治学科について紹介します。

Q2.慶應法学部政治学科では何を学ぶの?

政治学科では文字通り政治について学習しますが、一言で政治を学ぶといってもイメージが湧きづらいと思います。

「政治」の定義は幾つかありますが、基本的に政治学科は「人間が豊かに暮らしていける仕組みを公平かつ穏便な手段で築く過程」を様々な角度から学ぶところだと思います。

まだまだ抽象的な説明だと思うので簡単な例を挙げてみます。例えば、クラスで文化祭の出し物を決めるとします。みなさんはどのようにテーマを決定しますか。直接多数決で決めますか?アイデアごとに代表者を出し合って、議論を行いますか?それとも暴力に訴え、力のある者が無理矢理決めますか?

こうした物事の決め方そのものを考える過程が政治学だと言えます。多数決のような民主的な手段で物事が決定する時もあれば、最悪の場合は双方の主張に決着がつかず、紛争が勃発してしまう時もあります。

政治学科は「日本政治」、「国際政治」、「政治思想」、「公共経済」、「比較政治」、「地域研究」等の科目に分解され、基本的には大学3年から入ることになるゼミも上記の分類に従います。