世界史の年代の問題の対策について

花宮薫投稿 2018/7/4 21:19

浪人 文系 茨城県

早稲田大学志望

世界史の年代に関する問題なのですが、、、

この前早稲田の過去問を解いていたら、次の中から誤りを一つ選んで記号で答えなさいという問題があり、
7世紀に○○王国が成立したという選択肢があって、答えを見たら7世紀ではなく8世紀と書いてありました。

このように年代の正誤などを問う問題が全く解けません。

単語や流れの知識はだいたいあるのですが、王朝が栄えていた期間や、成立した世紀などが全く理解できていません。どのように対策するのがベストでしょうか?

回答

タイ投稿 2018/7/10 18:15

慶應義塾大学商学部

こんにちわ。
以前、年号について書かせてもらったんで、それをまず再掲します。

大事な年号には、3種類あると思います

●「区切りの年号」
■「つなぎの年号」
★「単純に大事で試験によく出る年号」

具体例を出しながら説明すると、

184年 黄巾の乱
★漢末期の大反乱として大事な年号

751年 タラス河畔の戦い
●8世紀前半と8世紀後半を区切る年号
■イスラム世界(アッバース朝)と唐をつなぐ年号
★製紙法伝達などで大事な年号

800年 カールの戴冠
●8世紀と9世紀を区切る年号
★西ヨーロッパ世界成立で〜(略)〜という点で大事な年号

999年 カラ=ハン朝がサーマン朝を滅ぼす
●9世紀と10世紀を区切る年号
(★中央アジアでのトルコ化が進むという点で大事だけど、入試で年号が問われることはない。)

1202年 第4回十字軍
1204年 コンスタンティノープルにラテン帝国成立
●12世紀と13世紀を区切る年号
■ヨーロッパとイスラム世界をつなぐ年号

1299年 オスマン帝国成立
●12世紀と13世紀を区切る年号
★オスマン帝国成立という点で大事な年号

1699年 カルロヴィッツ条約
●17世紀と18世紀を区切る年号
■ヨーロッパとイスラム世界をつなぐ年号
★オスマン衰退の一歩として大事な年号

色々書かせてもらいましたが、分かったでしょうか?
★のものは、優先的に覚えるべきです。直接年号を問われることが多いです。
●と■は、試験を有利に進めるために必要です。
まあ、センターや私大の過去問やってくうちに、これらの重要性はわかると思います。

また、区切りの年号は、世紀を区切るだけではありません。
1644年 明の滅亡(これは★でもありますね)のようなものもあります。
明と清を区切る年号ですね。

また、もう一つレベルを上げると、
1849年 航海法の廃止
●イギリス自由主義改革の最後の改革として、区切りの年号であります。

つまり、ほかのイギリス自由主義改革は、これより全部前です。
例えば、
「19世紀後半にイギリスでは、審査法が廃止された」
と言われたら、審査法の年号が分からなくても、
審査法=イギリス自由主義改革、
イギリス自由主義改革の終わり=航海法の廃止の1846年が分かれば、
審査法廃止は、19世紀後半には起きてないことを判断できます。
審査法の廃止の年号を覚えてなくても解けるわけですね。
(ちなみに、審査法廃止は1828年らしいです)

「どれくらいまで年号覚えておけばいいの?」って人、いっぱいいますよね。
自分は、「全ての世界史の出来事の年号を見当つけて答えられるくらい」覚えるべきだと思います。

その上で、★はもちろん、●や■のような年号も積極的に覚えていくべきだと思います。
それで、覚え方は自由です。
ゴロがあるなら、ゴロで覚えてもいいでしょう。
いざ国(1392)作ろう李氏朝鮮とか
イミミミー(1333)とスペシウムで、鎌倉幕府崩壊
とか、変なゴロもたくさん作ってましたよ。

基本的には、この「区切りの年号」を覚えとけば、何世紀問題にも対応できます。

んで、もっと単純なことをいうと、
資料集の後ろに、世界中の年表が書いてあります。
それをみると、
「7世紀の中国といったら、唐」とか、
「10世紀の中央アジアは、サーマン朝」とかをすぐに確認できます。
色んな世紀の色んな場所を覚えておいて、「区切りの年号」と「つなぎの年号」もうまく使っていけば、ほぼほぼ解けます。

試してみてください!

B2A7447A0710450D823565C06D577DFA
2YsOLY3vETrPdlfe
81x5g2QBp00JfyF5MxEd