社会学とは何か

同志社大学のホームページでは、社会学についてわかりやすく説明してくれています。
以下にその一部を抜粋します。

社会学とは…

「社会学する」とは、一言でいうと「社会を探検する」こと。世の中には、分かっているようで、わかっていないことがいろいろあります。例えば、朝起きたら朝ご飯を食べる。私がコーヒーをいれ、パンを焼く。妻がおかずをつくる。これは自然にやっているようですけど、なぜその様な役割になったかは分かっていない。ゴミは誰が出しにいっていますか。収入は誰が稼いでいますか。皆さんの家族ではどうでしょう。こんなことがたくさんあるんですね。

また、地元の国立大学にいくか、下宿をして同志社大学に進学するか。この百年に一度の金融危機の影響を受けて、経済的に厳しいから地元にするか、将来の就職のことなどを考えて京都の同志社にいくか。受験生の動向も自分の意思で選択しているようですけれど、社会的背景のさまざまな要素が働いて決まっていく。社会はジャングルや砂漠、またオアシスのようなところがあり、それらを探検して、社会の仕組みをあぶり出していくのが社会学です。高校生までの社会科は、社会を個別にバラバラにとらえている科目。社会学は、社会全体を関連させて考えて、まるごと理解しようという「欲張り」な学問です。

(引用:http://ss.doshisha.ac.jp/soc/teachers_more.html)

とても面白い説明です。つまり、人間は無意識のうちに社会の傾向や枠組みに影響されて、「夫が働いて妻は家事をする」だったり、「受験で偏差値の高い学校に行くことが正義」などと思いこまされたりしていて、そういった社会とその社会に属する人々との相互関係を解明していこうということですね。