「早慶の理系に進めば将来は安泰って聞いたんですけど、どうなんでしょうか?」
「慶應に入れば一流企業に入れるって本当ですか?」
「やっぱり、東大と早慶では就職活動でもレベルの差を感じたりするんですか?」

最近、全国の高校生からこうした質問が多く寄せられます。
高校生なら誰もが一度くらい「将来=就職」について考えたことがあると思います。そしてその時、最も参考にする情報源は、ご両親や世間の「東大に行けば安心」という言葉ではないでしょうか。

私も高校生の頃は「東大ほどではないものの、早稲田大学なら看板学部の政治経済学部に入れば将来は何とかなる」という親の言葉を信じていました。


「就職活動で有利な学部、不利な学部の違いはここだ!」でも述べた通り、就職活動には学歴フィルターが存在するので、偏差値の高い大学に入学することは役に立ちます。ただし「早慶に入ったから大企業に入れる」「東大生は就職活動で無敵」「理系に進めば安泰」というのは全くの誤解です。

何故なら、親世代が生きた社会と現代の社会では、就職において求められる資質が異なってくるからです。

「就職活動の知られざる一面」で紹介しましたが、就職活動というのは企業からみると採用活動です。企業が身を置く社会では、「主流産業の変化」がおきています。この変化が、「昔は東大に入っておけば就職は無敵だったが、今は早慶も東大も変わらない」という現象を生み出しています。