ビジネスシーンにおける統計学
では、就職してから統計学はどのように使われていくのでしょう。
1つ面白い例があるのでご紹介します。
東京ディズニーランドでも統計学が利用されています。その代表的な例が「ファストパス」です。
東京ディズニーランドでは、土日祝日になると想像を絶する長蛇の列が各アトラクションに発生します。長すぎる列が発生しないように設計してくれと思う人も多いでしょう。
実は、各アトラクションは長すぎる行列が発生しないよう、予想される客数を収容できるだけの設計がすでに成されています。では、なぜアトラクション外にまで及ぶ行列ができるのか?
それは、お客さんが来る時間帯にバラつきがあるからです。例えば、スプラッシュマウンテンに、ある時間帯に集中してお客さんが一斉に押し寄せてしまうといくらなんでも対応しきれないということです。最大客数に合わせてパーク内を設計していたらとても採算がとれません。
そこで、ファストパスというシステムが導入されました。お客さんが来る時間帯の「バラつき」を解消するために、ファストパスというシステムを使って一定の時間ごとにお客さんが来るよう整理したわけです。
これによって、パーク内の行列は緩和されました。
と、ビジネスシーンではこのように統計学が利用されたりします。数学が好きな人にはたまらないと思います。