学部間格差その?「情報格差」
学校の定期試験では過去問を入手できる人が試験を乗り切りやすいように、就職活動においても、過去の情報(=先輩たちの経験談)をどれだけ入手できるか、ということが大切になります。何故なら、こうした情報は「就職活動で成功するために、何をすれば良いかを見極める基準」となるからです。(もちろん、過去問以外の勉強をせずに試験を乗り切ることができないように、就職活動も先輩たちの経験談だけを鵜呑みにしてしまうと痛い目をみることになります)
情報格差は、就職に対する意識の違いから生じるものなので、意識格差≒情報格差です。なので、学部ごとの全体的な傾向は上記と同じです。
慶應の学部格差については「高校生が知っておくべき就職の知識まとめ―慶應在学生の視点から―」をお読みください。
学部間格差その?「選考格差」
就職活動において、大学別の学歴フィルターは存在しますが、学部別のフィルターは一部企業を除いて存在しないと言ってよいと思います。
一般的な就職活動の選考の流れは、
「説明会」→「書類選考」→「面接(複数回)」→「内定」
となっています。
私の経験談として、
・説明会参加時に学部格差は存在せず、
・書類選考の通過率に学部が影響することは多少あるものの、
・面接の通過率に学部が影響することはほとんどない
というのが、就職活動における学部間格差の実態です。
できることならば、企業はすべての学生を一人ひとり見極めた上で、「この人となら働きたい!」という学生を採用したいと考えています。しかし、時間や予算の都合上、そんなことはできません。
「企業の人事関係者の話を総括すればこうだ。人気の大手企業は東大や早慶上智を中心にしつつ、GMARCHまで視野に入れている。一方、中堅企業はMARCHを中心に、それ以下の大学からも採りたいと考えている。」(引用:「学歴フィルター」早慶とMARCHの大きな差 http://toyokeizai.net/articles/-/74113)
すなわち、企業はある程度の目星をつけて採用活動に臨んでいるのです。
そしてこの目星は、大学別でつけられることが多く、学部別につけられることはほとんどありません。(実際、大学別の案内が来ることはありますが、学部別の案内が来ることはほとんどありません。)
一部の大手企業のような、大量採用を行う会社では学部間の優劣をつける企業も存在すると思いますが、それでも、学部そのものが決定打となる場合はごく稀なケースだと考えられます。
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